どうも、サクライ(@sakurai_39_39)です!
さて、皆さん…自分の作品、つまらないな…と感じることはありませんか?
じつは私、自分の漫画作品について「平凡で面白みも、何の特徴もない作風だ…」と思う時がありました。(自分の作品にボロカス言う)
「他の作家さんは、もっと面白い世界観で漫画を描いているのに…」
「あの作家さんの、ああいう塗り方にした方がもっと依頼が来るのかも…」
等、他の作家さんと比べては、「自分の作風は何とも平凡!」と勝手に自信をなくしておりました。
そんな時、ある依頼者様からのお言葉で私の考えがガラッと変わったので、今回はそのお話をしていきたいと思います。
自分の作風がコンプレックスだった
私は現在、漫画制作のお仕事もしておりますが、自分の漫画はほのぼのほとした画風と日常生活が舞台のストーリー展開が多いです。
元々はエッセイ漫画を描いていたということもあってか、意識してそういった作品を描いていたというよりも、「自分にはこの作風でしか描けない」という感じで、自然とそういった作風になりました。
もちろん、シナリオをいただいて描く場合は違いますが、こちらでシナリオから作る場合だと現代の日常が舞台になることが多かったんですよね。
そのため、「私の漫画ってつまらないかも。なんでこんなに平凡なんだろう」と悶々とする時もありました。
他の作家さんの作品を見るたびに、「こういうファンタジーな世界観で話をまとめられる人って凄いなぁ」とか、「しっかり色が塗りこまれていて凄いなぁ」と感じることも多々ありました。
でもある日、とあるご依頼者様からいただいた言葉をきっかけに、私の作風はコンプレックスから強みに変わったのです。
とあるご依頼者様から、作風について褒められた
現在、漫画制作の案件でお世話になっている方から、以下のようなお言葉をいただきました。
サクライ様の得意領域は、私個人の目線ではありますが、例えば「ほのぼのとした日常を描くこと」だと考えています。
平凡な日常はほっこりするので、個人的には難しい専門用語解説漫画に非常にマッチしていると思っています。
今後もこちらの得意領域を活かして、引き続き表現いただけますと幸いです。
嬉しすぎて泣きました。
もちろん、自分の作品のほのぼの感や平凡な世界観を特徴として売り出してはいましたが、それしか表現ができないから特徴だと言い張っていた感じでした。
自分の作風が嫌になる時もありましたし、私が描けない世界観で作りこむことが得意な人に、勝手に劣等感を感じていたこともあります。
だからこそ、このようなお言葉をいただけたことが予想外で、とても嬉しかったのです。
コンプレックスに感じていた自分の作風が、じつは他の人から見たら、それが特徴で良いところなのだと気が付けた出来事でした。
あなたがコンプレックスに感じている作風が、あなたの強みかも
この記事を読んでくれている方の中にも、「自分の作品はありきたりで平凡。面白味などない、誰でも描ける」と思っている方がいるかもしれません。
でもそう思っている自分の作風は、他者から見たら真似できない強みかもしれないし、伸ばしていくべき長所かもしれない、ということを忘れないでほしいのです。
自分がすでに持っている強みや、自身の作品の特徴を他の人と比べて「大したことないから」と捨てようとするのではなく、今すでに持っている強みを伸ばしてほしいと思います。
自分の作品、つまらない?それがじつは自分の作品の強みかも
「自分の今の力で描ける作品」って、どうしても大したことないと思えてしまうものだと思います。
(自分にとっては、それほど苦労なく描けるので)
だからこそ、私もよく「もっと異世界ものとか、ファンタジー要素を盛り込んだ作品にした方がいいかも」とか「もっと、この人みたいな塗り方にした方がいいのかも」とか、色々考えます。
でも私は、先ほどご紹介した、とあるご依頼者様からのお言葉をいただいて以来、そういったことは考えなくなりました。
もちろん、「自分の趣味や好みが変わったから、画風や作風を変えたい!」という場合は、ドンドン変えたらいいと思うのです。
でもそういうわけではなく、自分はすでに強みを持っているのに、他者と比べて「これじゃダメ」と無理に路線変更するのは、迷宮に入ってしまうのでやめた方が良い、ということです。
「自分はこんな作品しか描けない」というのは、「このような作品なら、それほど苦労せず作り上げることができる」とも言えるでしょう。
自分が今、他者と比べて「つまらない」と感じている自分の作品を、「それがあなたの作品の良いところ!」と思ってくれている人が、きっといるはずです。
「自分の作品がつまらない」と感じた時、「じつはそれが自分の作品の強みではないか?」と一度振り返ってみてくださいね。