
どうも、作家のサクライ(@sakurai_39_39)です!
今回は、展示用に制作した作品 「雨宿りのクリームソーダ」 が完成するまでのお話を書いてみようと思います。
作品はコチラ!

- なぜ、この作品を描こうと思ったのか?
- タイトルはどうやって決めたのか?
- 制作途中でのこだわりや使用した画材
- 展示作品だからこそ意識したこと
等々、完成作品だけでは伝わらない制作の裏話をお話ししていきます。
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最初のきっかけ
この作品を描くきっかけになったのは、参加した展示企画のテーマが 「透明」 だったことです。
「透明」と聞いて最初に思い浮かんだのが、水滴や雫でした。
というわけで、制作時期がちょうど梅雨の時期ということもあり、 「透明」をメインテーマに、「梅雨」や「雨」をサブテーマにした作品を描くことにしました。
そして毎年、暑くなってくると描きたくなるモチーフがあります…!
それが、 クリームソーダ。
涼しげで爽やかな雰囲気が大好きで、「今年も描きたいな」と思っていたので、 「梅雨 × クリームソーダ」という組み合わせに決定しました。
そこから、 「雨の日に喫茶店でクリームソーダを飲みながら、雨宿りをしている女の子」という世界観が少しずつ出来上がっていきました。

また、お花を描くことも大好きなので、梅雨を代表する紫陽花もたっぷり描くことに。
「これでもか!」というくらい描き込んだので大変でしたが…(笑)
だからこそ、展示のメイン作品にふさわしい存在感のある一枚になったのではないかな、と自画自賛しています(笑)
タイトルが決まるまで
じつはタイトルは、描き始める前でも完成後でもなく、制作を進めながら考えていました。
「雨」か「クリームソーダ」という言葉は入れたいと思っていたので、
- 雨宿り喫茶店
- 梅雨の日
- 雨の日のクリームソーダ
など、いろいろ候補を考えていました。
しかし、いろいろ候補は浮かびながらも、なんだかしっくり来ず…。
そんな中で思いついたのが、「雨宿りのクリームソーダ」というタイトルでした。
語呂も良く、どこかノスタルジックで物語が始まりそうな響きがあり、「これだ!」と感じて決定しました。
ラフ制作のこと
ラフ制作の段階では、女の子の向きに一番悩みました。
真正面から描くのか、それとも少し斜めから見た構図にするのか…。
納得がいくまで何パターンか考え、自分でも写真を撮りながらポーズを確認していきました。
結果、「クリームソーダを目立たせたい」という思いもあったので、クリームソーダと女の子が中心に来て、かつ正面見えする構図にしました。
ちなみに、服装選びにもかなり時間がかかりました…!
普段描いているようなナチュラルな服装も好きなのですが、今回は額装との相性も考えて、少しガーリーな雰囲気に。
資料もたくさん集めながら、作品の世界観に合うデザインを模索しました。
色決めと試行錯誤
今回のテーマカラーは、最初から 「青系」と決めていました。
しかし、青と言っても暗く濃いネイビーのような青や、可愛らしいパステルブルーなど幅が広い…!
そこで今回は、青の中でもクリームソーダのような「爽やか明るめブルー系」をチョイスしました。
ただ、 色をまとめ過ぎると統一感が出すぎて、少し寂しい印象になってしまうかもしれない…。
そんな不安もあり、今回のテーマカラーと相性の良さそうなホルベイン透明水彩絵の具の「オペラ」や「ライラック」、「バヂターブルー」なども取り入れながら、爽やかさと華やかさのバランスを意識しました。

ちなみに、クリームソーダの色も、じつはかなり試行錯誤したポイントです。

透明感のある水色を表現したかったので、ベースにはホルベイン透明水彩絵の具のホリゾンブルーを使用。
でも、それだけでは少し物足りなかったため、ホルベイン透明水彩絵の具のプルシャンブルーなどの濃い色も重ねながら、水の量で濃淡を細かく調整していきました。
また、紫陽花も青一色ではなく、紫系も取り入れています。
全体の統一感を保ちながらも、単調にならないよう色の変化をつけることを意識しました。
一番苦戦したところ
色々とこだわりポイントを書いてきましたが、一番苦戦したのは……
じつは線画です…!
「そこ!?」と思われそうですが、本当に大変でした…。
0.3mmシャーペンで描いたのですが、B5サイズということもあり、かなり時間と体力・気力を使いました。

透明水彩は比較的修正が効く画材ではありますが、完全な修正は難しいので、
「絶対に描き直したくないぃぃ~…!」
という気持ちで、一筆一筆かなり慎重に描き進めました。
だからこそ、無事に完成できた時はホッとしたのを覚えています…(笑)
ちなみに紙は、ヴィフアール水彩紙(中目)を使用しました。
展示作品だからこそのこだわり
展示会に出させていただく作品ということで、今回は「原画ならではの迫力」を意識して制作しました。
スキャン後ではどうしても伝わりにくい、クロマパールシリーズの絵の具やアクリル絵の具のパールカラーシリーズ…
今回は、特にふんだんに使用しました!

髪や紫陽花の所々青いところが、クロマパールシリーズで塗ったところです♪

サインもラメペンで入れてみました。
写真だと青いキラキラが目立ちますが、他の色も使ったので、ぜひ原画でお楽しみいただければ幸いです。
また、前回の展示で感じた反省も踏まえ、今回はB5サイズと少し大きめのサイズで制作しました。
前回のメイン作品は、大きなものでA5サイズ(額はインチサイズ)だったので、「次回はもう少し大きめ作品を描きたい」という思いがあったのです。
スマホの画面では伝わらない、肉筆ならではの存在感や、水彩ならではの透明感を実際に感じてもらえたら嬉しいな、という思いを込めています。
完成!

こうして完成した「雨宿りのクリームソーダ」。
ふわふわやわらかそうな、たくさんの紫陽花や、全体の色味、額装等…
お気に入りポイントを挙げだしたらキリがないですが…!
特にお気に入りなのは、女の子の瞳とクリームソーダの爽やかな透明感です。
制作中は悩むこともたくさんありましたが、一つひとつ試行錯誤を重ねたからこそ、自分でもお気に入りの一枚になりました。
大きな作品は、心が負けそうになることも多いですが、だからこそ完成させたときの喜びもひとしお…!
ご都合の合う方は、ぜひ現地で原画をご覧いただければ幸いです…!
こちらの展示に参加させていただきます
Gallery glad.様「澄みわたる透明の中へ」
- 会期:2026/7/25(土)~2026/8/1(土)
- 開催時間:11:00~16:00
- 会場:Gallery glad.
📍大阪府大阪市西区九条3丁目20-21 コーポあや 1F
☞ 休廊日:7/28(火)~7/30(木)
☞ 7/31(金)のみPM15:00~PM20:00
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