サクライ ブログ

漫画を描いたり、透明水彩で絵を描いたり。制作記録や絵のお仕事のことを発信中。

【漫画の描き方】ストーリー構成で躓かない為の、たった1つのポイント

スポンサーリンク

f:id:mos39:20190301130600p:plain


こんにちは!サクライ(@sakurai_39_39)です。
今日は、漫画の描き方についてお話していこうと思います!
ちなみに今回は、ストーリーに関するお話です。


  • ストーリー構成が難しい、いつも躓く…
  • ストーリーを考えたものの、盛り上がりに欠ける…
  • そもそも、ストーリーを考える上で大切なことって?


といった悩みや疑問に答えられるような内容にできればと思っております。
本記事の内容は下記の通りです!




それでは早速参りましょう♪




「主人公が問題を解決して、成長しているかどうか」

ストーリー構成で大切なポイントは、「主人公が問題を解決して、成長しているかどうか」です。
この点を抑えていないと、いわゆるメリハリのないストーリー盛り上がりに欠ける内容になってしまうんですね。



例え話をしますね。

ある所に1人の販売員がいました。
その販売員は、婦人バッグを扱っているお店で働いています。


あまり知られていないブランドのショップなので、お客様も少なく、売上も月予算を達成できた試しがありませんでした。
このままでは閉店の危機…。


「このままじゃダメだ」と思いつつ、しかし具体的な策も考えず、毎日ただ過ぎていくだけ…。
日々悶々と過ごしながらも、どうしたらいいかわからず全く行動しないまま、上司には怒られる毎日。


精神的にも辛くなり、もうどうでもいいや、と思うように。
行動しないでただ毎日を過ごして、店の赤字が続き、ついには閉店してしまいました。


なんじゃこれ??

と、なりませんでしたか?
ストーリー的に、すごくつまらないですよね。そして、ただただ暗い…。


ちなみにこのお話、仮に

なぜか突然お客様が増え、なぜか売上もとれるようになりました。
なぜかわかりませんが、予算を達成でき、なぜかわからないまま閉店の危機からは免れることができたのでした。
めでたしめでたし。


と、ハッピーエンドになったとしても、上記のような流れではつまらないままです。


なぜつまらないか?
それは、主人公が自らの力で問題を解決せず、成長もしていないからです。


もう少し深く掘り下げてみましょう。


スポンサーリンク



重要ポイントを無視した作品と、意識した作品の違い

f:id:mos39:20190301124215j:plain

重要ポイントを無視した作品と、意識した作品の違いについて、具体例を挙げながら述べていきたいと思います。


重要ポイントを無視した物語

先ほどのストーリーの最大の問題点は、「このままではお店が閉店してしまう」になるわけです。
その最大の問題点について、考えられる以下の原因があるわけです。

  • あまり知られていないブランド
  • お客さんが少ない
  • 予算を達成できていない
  • 「このままじゃダメ」だと思っている

にも関わらずですよ?
主人公、何もしてないじゃん。

この物語において、主人公は何も行動していなければ、成長もしていないんですね。
では、こんなつまらない物語を盛り上がらせるためには、どうしたらいいのでしょうか?


重要ポイントを踏まえて構成するとこうなる!

f:id:mos39:20190301124908j:plain

解決策をもとに行動
    ↓
その結果、予算も達成できて閉店の危機からは回避


重要ポイントを踏まえてシンプルに考えると、このような流れになるわけです。

先ほどのストーリーで考えると、上記の原因に対して、パッと思いつく限りで以下のような解決策が思い浮かびますよね。


  • ブランド認知度アップ、お客さんを呼び込む為にSNSを活用してみる
  • 予算を達成するためには、何が必要かを考える

  スタッフ同士で話し合う、接客スキルを身に付ける、など

  • とにかく行動してみる

この解決策をもとに主人公が行動すれば、ストーリーも盛り上がってきますよね。
この流れができたら、あとはこの流れに沿って、どのように内容を肉付けしていくか?を考えていけばいいのです。


例えば、

SNSを活用したことで、認知度が上がり客数もアップ
   ↓
さらにスタッフ同士で「どうしたらいいか」を話し合い、接客の質を上げていく
   ↓
徐々に売上がアップしていく
   ↓
客数が増えたはいいが、お客さんの奪い合いや、スタッフ同士で意見の食い違いなどトラブルが起きる
   ↓
再び売上ダウン
   ↓
「もう無理だ…」と心が折れる
   ↓
しかし、ここで投げ出しては今までの行動が無駄になる、と持ち直す
   ↓
「絶対に閉店なんてさせないぞ!」と意気込み、スタッフ間の関係改善に取り組んだ上で業務に集中
   ↓
売上が伸び、閉店の危機からは回避でハッピーエンド

などなど。


この流れであれば、「閉店の危機」という問題を解決する、という流れと合わせて、主人公は以下の行動をとっています。

  • SNSを活用して、積極的にお客さんを呼び込むという行動をとる
  • 売上を取る為、お店をより良くする為に、スタッフ同士で話をする


そして何より、これらの行動を通して結果を出し、

「このままじゃダメだ」と思っていた自分から成長しているのです。


以上、比較してみるとストーリーの濃さが全く違うことがわかっていただけるかと思います。
重要ポイントを無視したストーリーは、「で?」となって終わるだけでしたね。
しかし、重要ポイントを意識したストーリーはドキドキハラハラ、物語に波があるのがわかっていただけると思います。



1つのポイントを意識するだけで、ストーリーは劇的に変わる!

f:id:mos39:20190301125911j:plain

たった1つ、ポイントを意識するだけでストーリーの質は格段に上がります。

また、このポイントを意識すると構成も考えやすくなり、作業自体がスムーズになります。
このポイントを意識することで、考えている自分自身が物語迷子になることがなくなるんですね。
頭の中やストーリーがグチャグチャになってしまっても、このポイントを思い出し、意識することで初心に戻れるんです!
物語迷子になってしまった時、このポイントを軸に頭を整理していけばいいので、絶対に外せないポイントです。


以上、あくまで私の経験談からのお話にはなりますが、ストーリー構成で躓かない為の、たった1つのポイントについてでした。
それでは、よい漫画ライフを♪

スポンサーリンク